「よ~っし!
誤解も解けたところで、露!?」


ひとしきり抱き合って喜ぶと、隣にいた青野泉が私の肩をガシッと掴んで耳打ちをしてきた。


「あたしたちは東條先輩に憧れているだけとはいえ、気になることがある!」

「う、うん……」


ワントーン低くなった泉の声と、あまりにも真剣な話っぷりに私も生唾を飲み込む。


一体なにを聞かれるんだろ……?

どこまで進んでるの?とか…?
あんなことやこんなことも…!?

ひゃあ~、そんなこと答えられませ~ん!!


泉たちの真剣な質問に色々試行錯誤していると、ずいとさらに顔を近づけて問い詰められる。


「あんたたち……」


……っ。


「どうやって知り合ったの!?」

「へぁあ!?」

「なに今の!?
どっから声出したのよっ!!」

「露、ホント面白い!
変顔ならぬ、変声だねっ!!」


構えていた分ものすごく気が抜けてしまい、またしても変な声を……。

も~、恥ずかしい!!


「で?どうなの?
普通、東條先輩と仲良くなれる後輩なんていないよ!?」


泉が組んでいる肩からさらに体重を掛けてくる。


「しかも……」


しかも?