「ごめんねぇ、露ちゃん」

「……」


もーっっ!!
この人たちはっ!!

せっかくの霧様とのムードが台無しじゃない!

そりゃ、心配してくれるのはありがたいけど、限度ってものを知らないのかしら!?


でも……。

私は起き上がる3人に近づき、


「でも、ありがと……」


小さくそう呟いた。


「よかったね、露ちゃん。
霧くんがご主人様で」

「ん……」


本当によかった。

霧様がいてくれるなら、私はどんな事も我慢できると思う。


たとえ明日からクラス中、学校中からシカトとかいじめとかされたとしても、絶対に負けない。


だって、私には霧様がいてくれるから……。