「ちょ、零さん!?
な、何を……!?」


あまりの驚きに、頭が真っ白になり上手く言葉もつむげないくらい。

霧様と一緒に暮らすなんて、ありえないよーっ!


「あ、間違えた。
住み込みで働く?ってことだった」

「へ……?」


でも、その動揺も零さんのその一言で拍子抜け。

まぁ私を驚かすには充分な言葉だけど。


「住み込み、ですか?」

「そう。
うちは、ほとんどのメイドさんが住み込みで働いてくれているんだけど、露ちゃんは家が隣だったからね。
でも、慣れてきたみたいだし、うちに来てもらっちゃってもいいかなぁって」

「だ、だからって、いきなり住み込みなんて……。
両親がなんと言うか……」


確かに、この仕事には大分慣れた。

霧様のおうちで、お側でお仕えする事ができるし、家が隣にあるなら安心は出来る。