「……付き合ってはいないと思います……」


見えない確証を口にはしたくなくて、零さんにそう伝えた。


「そうなんだ、残念だなぁ」

「え?」


すると零さんは座っていた椅子の背もたれにもたれかかりながら、そんなことを呟かれて……。

今零さんは小さい声だったけど残念だった、って言ったよね?


ざ、残念ってどういう意味ですか……!?


不可解なその発言に、私の頭は混乱してしまう。


頭にいっぱい疑問符を浮かべていると、零さんはポンと手を打ち、満面の笑みを浮かべながら……。


「ねぇ、露ちゃん。霧と一緒に暮らす気はない?」

「はいぃ!?」


い、今なんとおっしゃいましたか!?

一緒に暮らすって……!?

私が!?

霧様と!?

そ、そんなことって……!?


零さんの言葉に私はパニック寸前。

うぅ~、目が回りそうだよぉ~。