時々、霧様ってエスパー!?
とか思う事がある。


だって、私が落ち込んだりするとすぐに元気にさせてくれる一言をくれる。


私は、魔法の言葉をくれるそんな霧様が大好きです……。


「さ、行こうか露」


出発時と同様、霧様に手を差し伸べられたので、その手を取ろうとしたその時……。


「露!?」


霧様とは別の誰かに後ろから声を掛けられ、私は振り向いた。

そこにいたのは……。


「せいちゃん!?」

「久しぶりだな、露!!……っていっても、半月ぶりくらいか」


それは、私の中学の同級生で、川崎聖。


なんだかんだと腐れ縁で、小学校の時から中学卒業までずっと同じクラス。


自然と仲良くなった男の子の一人なんだけど、まさかこんなところで会えるなんて……!


「うわぁ~、聖ちゃんだぁ!
なんか、またおっきくなってる?」

「あったり前だろ!俺、高校生だぜ!?
成長期、成長期!!」