彼女の話によると、黒髪男は店長で、看板を運んで給料上げてもらったらしい。 「はぁーーーーっ」 僕は脱力した。 彼女は僕のためにバイトを始めたのに、僕はかってに勘違いして店長である黒髪男に嫉妬してたってこと? バカだ……。 「ったく、言えよな」 「ごご、ごめんね!あの、知られたくなくて。心配かけたくなくて…」 キミは優しいね。 男に気を使うなんて。 でも逆に心配したんだから。 「それで、これ………」 彼女は箱を出した。 「よかったら……」