「きみの声がきこえない」を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


主人公の琴音の悩みは、そのまんま私の悩みです。

陽介も、秀二も、健も、友里も、みんな私のもやもやから生まれました。


時々、人といることって、煩わしかったり、面倒くさかったりしますよね。

それでも、一人では生きていけないってことをちゃんと分かってる。

だからって、完全に分かり合えないってことも分かってる。

でも、分かり合おうとする。

それが人なんですよね。


人は本当にちっぽけで、いついなくなっちゃうか分からないような豆粒みたいな、小さな存在です。

いつ何が起きるか分からないこの世界。

与えられた人生も、すごく短い。

いつかはみんな同じように年を取っていきます。


その短い人生、どう生きるかって、

どう人と生きていくかにかかってる気がします。


分かろうとするかどうか、それだけで全然違うんだと思う。

思い違いや、勘違いで傷つくこともある。

恥ずかしいくらい失敗することもある。

失恋したり、喧嘩したり、色々あると思う。


それでも、懲りずに誰かと分かり合おうとする。

それが人間で、そうやっていればいつかは、本当に誰かと分かり合える時がくるんだと思います。


今傍にいるすべての人を大切にしてください。

そしてその人を、少しでいいから分かろうとしてください。

そしたらきっと誰かが、あなたのことも理解してくれるはずです。

必ず。


色々語ってしまいましたが、読者の皆さんに何か一つでも、気持ちが届いてくれたら嬉しいです。


みんながやさしい気持ちになれますように。

読んでくださってありがとうございました。


なな美