債務者ゲーム

「お前にはこれからゲームをしてもらう」

「えっ…?」

何の説明も無く、いきなりそんなことを言われた俺は困惑した。

「お前には借金300万があるだろ」

それを聞き、ただ無差別に拉致されたわけでなく、借金のことで拉致されたのだと改めて思った。

「もしかして麻雀やポーカーで勝負して負けたら殺されるとか…」

俺は借金でゲームと言えば、この様なモノが真っ先に思いついたので言った。

「違う違う。今からお前にやってもらうのはオンラインゲームだ」

「オンラインゲーム…?オンラインゲームってパソコンを使って、会ったこと無い人たちと協力してやるようなあのオンラインゲームのことなのか…?」

「まあそんなところだ。詳しくは別室で会長が説明して下さるからついてこい」

借金返済にオンラインゲームなど聞いたこともなく、何がなんだか分からないまま、男は俺に歩み寄り、目にはアイマスクをつけられた。

次に足枷が外され、2人の男が左右から俺の腕を引っ張って俺を立たせると、そのまま腕を引かれる様に部屋を出て見えない中を歩かされた。