続・アイドルまっしぐら!!

……誰かに僕の存在を認めて欲しかった。



両親は僕をいないものとして考えてて、


たとえ目の前で僕が自殺したとしても、水が高いところから低いところに流れる様子を見るみたいに、



当たり前のこととして処理してしまいそう。




僕はだからアイドルになろうと思った。




誰かに見てほしかったし、家を出たかった。




それを叶えてくれた橘さんや『Cute Boys』のメンバーには、感謝してる。




……でも、僕はだからこそ『Cute Boys』という存在を守ろうとしすぎてしまうのかもしれない。




「……早瀬綾乃さんとはお付き合いしていません。」



そう言ったとき、心では良介に言ったように繋がってると思ってても、やっぱりすごく嫌だった。




……ファンの子たちは、僕の願いを叶えてくれた。




でも、綾乃はそれだけじゃない。

違うんだ。