続・アイドルまっしぐら!!

「ねぇ、髪の毛ふいてくれない?」



「えっ?」




「僕、憧れだったんだぁ。」




「う、うん。」



断る理由がないし、私もしたかったから、私はりょうくんからバスタオルを受け取って髪をふき始めた。




「で?誰と電話してたの?」




「千里だよ。学校の友達。」



「そっかぁ。」




……何か、幸せだなぁ。私は、本当に心の中でそう思っていた。




「ねぇ、里奈。」



「ん?」




「……こんな小さなことでドキドキしたり、幸せだなぁって感じる里奈は素敵だけど、これからもっと色んなことがあるよ。」





「えっ……?」




りょうくんはそう言って振り向いて、私に優しくキスをした。





「……ドキドキしすぎと、窒息するぐらいたくさんキスしてあげる。」




……今日のりょうくん何かおかしい。



おかしいけれど、ちょっと嬉しいな。