「もし負けても、僕は里奈と別れないし。それにね、その娘さんは栗原さんのことが好きなんだ。きっと、大丈夫。」 「……そっか。」 僕がそう言うと、里奈は表情を柔らかくさせた。 「……いずれ『Master』とは戦わなきゃいけないと思ってたんだけど、こういう形になっちゃって。」 「……『Cute Boys』のみんな、とっても輝いてたよ。だから、きっと大丈夫。」 「……里奈。ありがとう。」 僕は里奈に優しくキスをした。 短いようで長い幸せな時間だった。