「ただいま。」 「……おかえり。りょうくん。」 急いで里奈が待つ部屋に戻ると、里奈は優しく微笑みながら僕を迎えてくれた。 「観てくれた?」 「……うん。とってもカッコよかったよ。」 ……よかった。里奈にはちゃんとあの曲が響いたみたいだ。 「でも……いくつか聞きたいことがあるんだけど、いい?」 「うん、僕も色々話をしないとね。」 そう言って、僕たちはソファーに座った。