続・アイドルまっしぐら!!

俊に嫌われたくない一心で、


自分のいいところしか俊に見せなかったし、



俊の悪い部分を見ようとしていなかった。



いいところしかない人間なんて、この世にいるはずがないのに。




僕は一種の催眠状態だったのかもしれない。




それも自ら望んで、俊の側にいられるならそれでいいと思っていた。




……でもやっぱり、俊にはそんなことは一切伝わっていなかったみたい。




永遠の友情なんて、この世には存在しないから。




……僕は鮮やかに、俊に裏切られてしまう。




もしかしたら、僕が勝手に傷ついただけだと言われて、



俊は何も変わらない様子で、今も僕に接してくるかもしれないけど、




……僕は、心をズタズタにされたことを一生忘れない。