「『Master』の皆さんとのことを少しお聞きしたいのですが……」
さっきの会話上、聞かないわけにはいかないみたい。
「……『Master』の皆さんとはいずれ戦うことになると思っていました。『Master』は僕たちにとっての憧れであり、目標ですから。」
りょうくんに代わって、大翔くんが司会の質問に答え始めた。
「皆さん。僕たちも『Master』の皆さんも、一生懸命曲を作りました。そして、心を込めて歌います。皆さんの心が動かされた方を買ってください。どんな結果になっても、僕たちはそれを受け入れます。大切なものも守ってみせます。」
……りょうくんは大翔くんの話に耳を傾けながら、まっすぐにカメラを見つめていた。
……私が見つめられているような気がしてドキドキした。
「それでは『Cute Boys』の皆さんに歌っていただきます。「Dear...」。」


