「……えぇ、では『Master』の皆さん、スタンバイの方をよろしくお願いします。」 司会は場を取り繕うようにそう言った。 ……大切なものって何?どうして『Master』と『Cute Boys』が戦わなきゃいけないの? 「それでは『Master』で「Start」。」 私の頭の中での考えがまとまらないうちに、『Master』が曲を披露し始めた。 ……とても明るく、さわやかで、でも大人っぽい、『Master』らしい音楽だった。