続・アイドルまっしぐら!!


「……邪魔したくないから、単刀直入に言います。私には、好きな人がいます。もちろん、あなた以外の。」






「……えっ?」





「あなたのファンなのは事実です。アイドルとしての技量も、人としても、誰にも引けをとらないくらいのものを持ってると思います。でも、私は……あの人以外考えられないんです。」






意味がよく分からないことを言う。






「じゃあ、どうして僕と許嫁なんかに?」






「……お父さんに言われたからです。お父さんは山中くんが事務所に来た時、あなたのお母さんを盾にしたりはしないと言いましたが、その意味は本当の狙いがそこではないからです。あなたのお母さんは言わば、偶然の産物のはずです。お父さんにとっては、棚からぼた餅だったと思いますが……」






「……ごめん。僕の頭が悪いのかな?何を言っているかよく分からないんだけど……」






「……もう少ししたら見えてきます。」






彼女はそう言って、少し間をおいた。