続・アイドルまっしぐら!!

藤堂圭輔は後ろへ吹っ飛び、



歩美は恐怖に支配された表情を浮かべていた。




俺は、歩美を睨み付けた後、無言のままその場を立ち去った。





……俺は馬鹿にされていたんだ。




一生、許さない。




その思いだけが、俺をアイドルの道へと突き動かした。




あと、変わったことは



真剣な男女間の付き合いはしなくなり、



女遊びが激しくなった。




どうせ裏切られるなら、後腐れない関係に越したことはない。




写真を撮られないように配慮もしている。



もう一生、人を愛するなんて馬鹿げたことはしない……そう思っていた。




でも、良介の馬鹿は



堂々と公衆の面前で



里奈ちゃんにプロポーズしてのけた。




……あの頃、歩美を好きになった頃の俺を見ているようだった。