「ふぅ……とりあえず、今日はこれで終わりにしよっか。」
詞を考えるのが一区切りしたのは、もうすぐ0時を過ぎようとした頃だった。
「そうだな。こう眠くちゃいい言葉も出やしないし、そんなに急ぐ必要もないか。」
「卓哉が真面目なこと言ってる……」
「あ?圭悟。何か言ったか?」
「ごめんなさい~」
長い時間、作業してたのに元気だなぁ……
「ねぇ、良介。あの二人、随分仲良くなったと思わない?」
龍が僕の隣でそんなことを言った。
そういえば……この間、シングルを出した時は、ソロ曲の順番でもめてたっけ。
「……それだけ、僕たちの結束力が強くなったってことだよ。」
大翔が穏やかな表情でそう言った。


