「何かさ、こうやって来るのはいいけど、来すぎると良介に嫉妬されそうだと思わない?」
「えー?りょうくんはきっとそんなことしないよ。光樹のこと信用してるはずだから。」
「そうかもな。」
夕食が終わって、光樹と私は後片付けをしながら、そんな話をしていた。
「そろそろ帰るよ。」
一通り後片付けをし終えると、光樹はそう言った。
「もう帰るの?」
……何か一人になると、急に寂しさがこみ上げてくるなぁ。
「あぁ。夜も更けてきたし、里奈も一人に慣れていかないと。」
「……うん。」
「じゃあな。明日は向かいに来れないけど、気をつけて裏口から出ろよ。」
「うん。」
「おやすみ。」
「おやすみ……」
……一人になっちゃった。


