続・アイドルまっしぐら!!

だが、それ以上の得策があるわけでもない。




俺には決断の余地がなかった。





次の日曜日、俺は歩美のあとを自然な形でつけることにした。





自宅から出てきた歩美は、とてもお洒落をしていた。



最近、俺と出かけるとき以上のお洒落だったと思う。



あんな格好をして、家のおつかいをしに行くとは思えない。




俺より大切な、ああいうお洒落をしたくなるような相手と会うことは確実だった。



歩美は、近くの駅前で案の定、人を待っているようだった。




……誰がやってくるのか、俺には想像もつかなかった。




「……あっ、圭輔〜!」




突然、歩美がそんな声をあげた。



……圭輔?




俺は、歩美の視線の先に目をやった。