「今回は曲で純粋に勝負をしよう。特典に今まではDVDをつけたりしていたけど、『Leaf Storm』の社長と話し合って、そういうのはなしにするよ。違うのは曲だけ。ジャケットの写真も、同じ衣装で撮影しよう。その方が分かりやすくていい。」
「へぇ。何だかワクワクするね!」
「圭悟だけだよ?怖いもの知らずなのは。」
「そうか?案外そうでもないぜ?なぁ、大翔。」
「あぁ。」
……うん。
「よろしくお願いします。」
僕は深々と社長に頭を下げた。
僕が一番の怖いもの知らずだ。
「よーし。そうと決まったら、曲作りだぁ!」
圭悟はニコニコしながら、僕に抱きついてくる。
「あのさ、曲作りのことで提案があるんだけど……」
「ん?どうした?」
……並大抵の曲じゃ勝てないから。
僕たちが協力しなくちゃ。


