2つの心と思いと愛と。

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泣きたいときに泣けばいい。

泣きたかったら我慢せずに泣けばいい。

そっと何も言わずに君の隣にいるから。

自分の中にこもらないで。

ぼくがいるから。

真正面からじゃなくてもいい。

もっと、ぼくにぶつかって。

気が済むまで何度でも。

君が楽になるまでぼくが君を抱きしめるから。

ぼくが君の痛みを受け止めるから。





何度も貴方の腕の中で泣いた。

何度も我慢できず泣いた。

その時は貴方はそっと何も言わずに隣にいてくれた。

「自分の中にこもらないで。もっとぶつかって」

って言ってくれた。

何度も卑怯な言葉で貴方を傷つけた。

それでも貴方は強く抱きしめてくれた。

私の痛みをまるで吸い取るかのように。





何度もぼくの胸で声をあげて泣く君を心から愛おしいと思った。

ぼくが守らなきゃ。

ぼくが全てを受け止めよう。

そう思った。

ときには君の言葉で傷ついた。

けれど君の気が済むなら。

そう考えて、全てを受け止めた。

ぼくが強くないと、

ぼくが抱きしめないと、

君が消えていってしまいそうで。

腕の中で泣く君と一緒にぼくも涙を流した。





何度もあたしを強く抱きしめてくれる貴方を心から愛してた。

優しい言葉で守ってくれる、

一緒に痛みを受け止めてくれる貴方を愛してた。

幾度もあたしは貴方を傷つけた。

それなのに貴方は何度も受け止めてくれた。

その優しさで何度も貴方から離れようとした。

でも、そのたび貴方も静かに涙を流してくれた。







どこにも行かないで。



貴方とずっと離れたくない。



もっとぼくを必要として。



ずっと貴方の腕にいたい。



いつまでも、ぼくだけを見てて。



もう、貴方しか見えないよ。




END