弘樹「…ん、痛っ!…って、ここは、どこだ?」

見た感じ、草原。花が咲いている…。確か、俺は凛と学校に行く途中で…

あれ?今、冬だよ…な…

「あら?今度の勇者様はお目覚めが早いことですのね♪ミラ、感激しちゃう♪」

弘樹「っ!」

ミラ「そんなにビックリされなくてもよろしくてよ?これからあなたとはしばらくの間共に過ごすのですから」

弘樹「…えと、、、」

ミラ「どうかなさいましたか?勇者様?あ、失礼いたしました。私はミラ。アレイアス・ミラ・フリート。みんなは、ミラって呼んでいるわ。」

弘樹「は、はぁ。えっと、ミラ…さん、ここは、どこなのでしょうか?」

ミラ「ミラでいいわよ。ここは、レスターヴァ。あなた達からすれば、異世界ってところかな?」

弘樹「れす、たー?ぁ…異世界…」

ミラ「そう、レスターヴァ。そんなことも知らないでこの世界に来たの?こっちがビックリしちゃうわ。」

弘樹「って、そんなことより、俺を元の世界に戻してくれよ!!」

ミラ「……したくない…。」

弘樹「なんでだよ!ああ、そうか!これは夢の中なんだ!こうして、ほっぺたをつねれば、痛く…痛ぇ!!」

ミラ「これは、夢ではありませんの。一応、勇者様を元の世界に返すこともできますが…それではダメなのです!」

弘樹「なんでだよ!俺だって学校に行って、勉強…はしないが、サッカーして、凛と一緒に帰って、家族と夕飯食べて、サッカーの試合見て、ゲームして、ってやることがたくさんあるんだよ!」