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「石松君、おはよう。」


「ああ、おはよう。」



いつもと変わらない朝が、またやってきた。


あの日の後日、僕は先生にこってり絞られた。


・・・仕方ないんだけど、なんだか後味が悪いんだよなあ。



「この間はびっくりしちゃった。突然教室から居なくなっちゃうんだもん。」


末安は、笑いながら言った。

僕は、この笑顔を見るのが好きだった。



「ああ・・・まあ、それには訳が・・・。」


「訳って?」


「・・・其れは言えないけど・・・。」


その時だった。


「・・・・・なあ、お前ら最近仲良すぎじゃねえか?もしかしてで出来てんのか?」


後ろから、クラスメイトの尾崎からかう様に言った



「・・・・はあっ?」



しまった・・・!


僕は、今更ながらそのことに気がついた。


確かに、こうも一緒に居ると誤解されるに決まっている。



「いや・・・付き合ってないって。気が合うからつるんでるだけだよ。」


少し嬉しいながらも、弁解をする僕。


・・どうにかしなければ・・!


そう、思った。