顧問と私たちと旅行部な時間

 祐樹は那歩の隣にいる小柄の少女を見た。


「ロリ可愛い女の子!」


「……姫島琴子です」


 琴子は祐樹に小さく頭を下げた。


 祐樹は隣にいる綾海を見た。


「…………」


 綾海から視線を外し、ガッツポーズを作った。


「これ、なんてエロゲー!?」


「ちょ、あたしは? あたしに対するコメントは?」


 綾海は自分を指さして、自分に対する評価がないことに抗議した。


 祐樹と綾海を見比べて、那歩は「なるほど」と心の中で呟いた。


 ――綾海ちゃんが部活に熱心にさせる理由は男か。


 端から見るだけで、2人がどのような関係か想像は付いた。


 生徒たちのやりとりを眺めていた耕二は、祐樹を見て大きなため息をもらした。