顧問と私たちと旅行部な時間

「がんばります」


 元気に挨拶をした時、部屋の戸が力強く開かれた。


 3人の視線の先には綾海が立っていた。


「待ってたよ!」


 那歩の底抜けに明るい声に、綾海は笑み浮かべた。


「わたし、旅行部に入ります!」


「旅行部?」


 そう言いながら遅れて入ってきたのは祐樹だった。
 祐樹の怪訝な顔を向けられているのも知らずに、綾海は彼を紹介した。


「この人も一緒に入部する、岸和田祐樹です」


「あぁん?」


 人の意見も聞かずに入部させられる祐樹だったが、祐樹は部屋にいる女生徒を見て、目を輝かせた。


「肩までの髪がキュートな女の子!」


「八坂那歩で~す」


 那歩は興奮している祐樹に笑顔で手を振って見せた。