顧問と私たちと旅行部な時間

 事実、見ている時もあるのだ。その度に、綾海は頑張ることができ、試合では良い結果が生まれていた。


 祐樹が見に来てくれてるかもしれない……。そんな期待だけで運動部に所属するのも、考えてみれば不純だ。


 ふと、考えた。


 ――もし、祐樹が部活に入れば。


 祐樹が部活に所属さえしてくれれば、たとえそれが男子野球部であっても、綾海はマネージャーとして入部するつもりだ。


 綾海は1つの答えを出した。


 隣を歩く祐樹を、綾海は見上げた。


「私。どの部活に入るか決めたわ」


「1つに絞れたって意味で良いんだよな」


 綾海がどの部活に入るかは興味なかったが、部を転々とする彼女の行動は気になっていた。 だが、彼女の次の言葉に意表を突かれた。


「ねぇ。一緒の部活に入りましょ」


「はぁ? どういう訳だよ。頭ん中、お花畑になってないか?」


 心配する祐樹に、綾海は真剣な顔で続けた。


「大丈夫! きっと祐樹も気に入るから! ねっ!」


「ねっ! じゃ、ねぇよ!」