顧問と私たちと旅行部な時間

「ごめん……」


 不機嫌そうに歩み寄ってくる祐樹に、綾海は申し訳ない顔をした。


「人を強引に誘っておいて、勝手にいなくなるなよ」


 綾海の横を通り越し、1人でスタスタと歩いていく祐樹の後を、綾海は黙ってついて行った。


「俺が一緒にいる時ぐらい、俺の目の届くところにいろよ」


 その言葉に、綾海は胸が高鳴るのを感じた。


「う、うん」


 ぶっきらぼうに言いつつも、自分のことを気にしている事に、綾海は嬉しかった。


 綾海は弾むように祐樹の隣に並んで、持っていたポテトバックを彼に差し出した。


「これあげるから許して」


「あぁん?」


 ポテトと綾海を交互に見やり、祐樹はポテトバックからポテトを1本引き抜いた。


「セットで許す」


「え~。高いよ」