顧問と私たちと旅行部な時間

「ちょっ、どういうこと!?」


「今年卒業した三年生が最後だったらしい」


「で、どうなっちゃうの?」


 机に両手を突き、那歩は机越しに身を乗り出して耕二に迫った。
 そんな那歩の顔を片手で押しのけ、答えた。


「俺は元々この学校の旅行部の卒業なのは話したよな」


「うん」


「最近、めっきり衰退してきた旅行部の強化のために、俺が旅行部の顧問に選ばれたわけだ」


 去年まで、耕二は別の高校の教員をしていた。
 だが、各方面からの推薦で、ここ錦ヶ丘高校の旅行部顧問に招聘(しょうへい)されたのだ。


「じゃぁ、これから部員を集めるんだね」


 耕二は持っているプリントをパンパンと叩いた。


「今朝のテストは、そのためのものだ」


「良い人材いた?」


 耕二の横に立ち、プリントをのぞき込む那歩。そんな那歩に、1枚のプリントを見せた。