さすがにこれには答えられずにはいられなくて







「はい…。龍さんはしつこく無いです…。」







と答えた。






…人間ってスゲェな。






自分の身の危険を感じたら口が勝手に動くんだな。









なんて感心する。







「もぅ!龍今、來訝お兄ちゃんの事、脅したでしょ!」







えぇ。





全く、その通りです。





なんて思っても口にする事はできるはずも無く、再び言い争っている二人をミラー越しに見る。







俺は


龍さん幸せそうだなぁ。


と思いながら運転に再び集中する事にした。








來訝side~end~