赤い狼 弐







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それからは大変だった。



最早、買い物どころでは無かった。




走り回っている拓磨が並べてある商品をなぎ倒したり…


はしゃぎ過ぎた龍と要がぶつかり合って、龍が瞼を切ってしまったせいで大量の血が出たり…


朋さんは気に入った店があったらしく、「此所の店を買い取る。」とか本気で店員さんに交渉しに行くし…


陽は「スタミナがキレた。」とか言ってその場で立ったまま寝るし…


そんな大変な中、優魔は髪の毛引っ張ってきたり

「実は俺の髪、かつらなんだ。」

とまさかのカミングアウトしてくるしで大変だった。




しかも優魔の発言、言われて信じちゃったし。



本当なのかどうなのか知りたくて優魔の髪の毛を思いっきり引っ張ったら本気で怒られた。



「嘘に決まってるだろ。そんぐらい分かれよ。」


って、ガチで睨まれた。




あれは恐かった。




塚、嘘つく人が悪いと思うんだけど。




…そうだよね?





まぁ、唯一の救いが私達以外に人が居なかった事だ。



人が居たらまず、避難警報を鳴らすだろう。



"動物園から逃げてきた凶暴な動物がピランルト・タウンに逃げ込んだもよう。直ちに外に避難して下さい。"



って。