「おりゃ!」



「うひゃぁっ!くくくく、曲者!」




――ゴチンッ――




「いってぇえぇえっ!」




あぁ。どうしよう。凄く困った。




私の背後に顎を押さえて踞っている、黒に金のメッシュが入っている男の人。



確か…




「朋さん大丈夫ですかっ!?」



「え。そっちとっちゃった?」



「え。違いました!?」



「いや、合ってるけど…龍達は弘さんって呼ぶからな。なんか、朋さんって呼ばれるの新鮮。」



朋さんはハハッと笑って顎をまだ押さえながら立ち上がった。