赤い狼 弐








「因みに、銀達も知ってたよ。」




ほら。と棗が指を指した方を見ると




「俺、笑うかと思っちゃったぁ~。いつ噴き出してもおかしく無かったよ~?俺~。」



「あー、傑作。隼人が告るとか無いから。貴重だな、貴重。」



「俺の稚春がぁー…。稚春ー。」




テーブルクロスがひかれたテーブルの中から銀達三人がケタケタと笑いながら、ニヤニヤと笑いながら、泣きそうになりながら…わらわらと出てきた。





…正に、開いた口が塞がらないとはこの事。





「…あり得ない…。」




目の前の薄情な男達にボソッと呟くが




「まぁ、これで稚春は晴れて《SINE》の姫になったわけだ。」



「これでやっと守る理由が出来たな。」



「最近、稚春を狙ってる奴も多いみたいだしねぇ~。」



「俺の稚春がぁ~。」



「連、お前のじゃねぇ。俺のだ。」




聞いちゃいない…。



塚、気付かないフリしてる…?