…でも、聞いたらすげぇ慌てるんだろうな…。







…つぅーか、こいつ、この様子じゃぁ寝てたな。






本当、ぃぃご身分だ事。






それより…







「隼人、もぅ少し早く出ろって。稚春が拐われた。声からして、あいつだ。龍。」




隼人にそう言った途端、隼人の声色が一瞬にして変わった。






「…あ゙?連…お前、稚春と一緒じゃねぇのか。」




その声は、地を這うようなとても低い声だった。






俺の体が微かに震える。







「今日、ホームルームが少し遅くなった。」





「…そうか。まぁ、その話はまた後だ。今は稚春を取り戻す方が先だからな。



…連、お前は今すぐ《SINE》の所に行け。ぃぃな。」