赤い狼 弐








「銀!」



「あ!稚春ちゃん!来てくれたんだね!っていうか、助けて欲しいなぁー。」



「服、返せ。」





多分、私はこの時凄い顔をしていたと思う。


何で分かるの?って、私の堪忍袋の緒がブッチーんって切れそうだったから。





「えー、そのままでも可愛ぃと思うけどなー。」



「殴られてぇのか。」



「……ごめんなさい。」




銀は、渋々私に服を渡してくれた。






…でも…





「銀?何で服が上しかないのかなぁー。」





着てきた筈の服は、セーターとジーンズ。





なのに、セーターしか無かった。






「ねぇ、どういう事…?」




ニコッと銀に笑い掛ける。





「そ、奏が持ってるよー…。」



銀は私から目を逸らして答える。