赤い狼 弐








その言葉を聞いて感動した私は雷太に飛びつく。




「うわっ!?」




「あーりーがーとー!雷太ってぃぃ人!」



「いや…あの…ぃぃ人なのは分かったッスけど…ここ階段なんでっ…!」



「うわっ!そうだった!ごめん!」




階段に居る事をすっかり忘れていた私は、雷太をすぐ離した。




「ごめんね。周りが見えなくなる時があるの。」



雷太を見ながら謝ると雷太は



「別にぃぃッスよ。気にしてないんで。じゃぁ、頼みに行ってきます。」




と言って階段を降りていく。




「あ。皆に、銀や奏に怒られたら、私が代わりに怒られてあげるからって言っておいてね!」




少し大きめの声で雷太にそう言うと、雷太はこっちに振り向いて




「そんな事、稚春さんにさせられないッス。俺等がちゃんと怒られるんで稚春さんは心配しないで下さい。」




ニカッと笑って一階に行ってしまった。