赤い狼 弐






――プルルルルル、プルルルルル、プルル…プツッ――





『はい。』



「雷太?」



『稚春さんッスか?』



「ねぇ、今階段に居るの。ちょっとそこまで来てくれない?」



『え?ぃぃッスけど…。何かあったんスか?』



「うーん。ちょっとね。ある意味、困ってる。」




心配そうな声色で聞いてきた雷太に、軽く笑いながら話す。



すると、雷太は



『直ぐにそっちに向かいます。』



と言って私が返事をすると電話を切った。




そして、本当に直ぐに来てくれた。




雷太は走ってきたみたいで


はぁっ、


と一つ息を吐くと私の方に視線を向けた。





「稚春さん、何かあったん……」




話している途中に固まった雷太に



「どうしたの?」



と首を傾げる。