――プルルルルル、プルルルルル、プルル…プツッ――
『はい。』
「雷太?」
『稚春さんッスか?』
「ねぇ、今階段に居るの。ちょっとそこまで来てくれない?」
『え?ぃぃッスけど…。何かあったんスか?』
「うーん。ちょっとね。ある意味、困ってる。」
心配そうな声色で聞いてきた雷太に、軽く笑いながら話す。
すると、雷太は
『直ぐにそっちに向かいます。』
と言って私が返事をすると電話を切った。
そして、本当に直ぐに来てくれた。
雷太は走ってきたみたいで
はぁっ、
と一つ息を吐くと私の方に視線を向けた。
「稚春さん、何かあったん……」
話している途中に固まった雷太に
「どうしたの?」
と首を傾げる。

