赤い狼 弐







すると奏は



「はぁい…。」



と少し口を尖らせながら返事をした。




そして、今度は銀の方を向いて



「銀もだよ。何回も注意してるでしょ。喧嘩しちゃ駄目だって。」



と注意すると



「じゃぁ、これ来てくれる…?」



と上目遣いで見てきた。





銀の手に握られているモノを見る。





…絶対やだ。




銀の手に握られている"それ"を見て私は心の中で即答した。





「なぁ…。ぃぃじゃん…?たまには、俺の願いも聞いてくれよ…な?」





絶句している私に銀はまだ上目遣いで私に頼んでくる。




「や、やだ。」




頭を横にブンブン振りながら近付いてくる銀に後退りする。