連に心配を掛けたくない私は顔を上げて
「うぅん。何も無いよ?ちょっと眠たいなぁ。って思ってただけ。」
と笑いながら言うと、連は
「…頼むから、バイクに乗ってる時は寝ないでくれよ。
稚春なら、やりそうだし。」
と呆れたようにため息をついた。
…やりそうだし。って…
「寝ないもん!」
プクーと頬を膨らませながら連に怒る。
すると連は笑いながら
「ぶっ細工。わりぃ、わりぃ。」
と言って私に手を差し出してきた。
…なんか、余計な一言があったような気がするけど…
もぉ怒るの疲れたからほっとこう…。
そう自分に言い聞かせて連の手を握る。
すると私に少し微笑み、
「時間、少し遅れたな…。」
ボソッと呟きながら連は《SINE》への扉を開けた。

