赤い狼 弐







うわぁー…


これは完全に……




「ぶっ殺すっ!!」




怒ってるよなぁ…。




あーぁ。と頭を抱えながら隼人を見つめる。





「隼人、落ち着け。」



「落ち着いてられるか!」



「隼人………落ち着け。」




なかなか落ち着きを取り戻さない隼人に最後はもの凄く低い声で隼人を制す。





「…クソッ。頭冷やしてくる。」



「あぁ。分かった。」




隼人はその場から立ち上がるとドアを勢いよく開け、部屋を出ていった。





「あの…」



「ん…?」




おずおずと棗の様子を見ながら稚春が話し出す。



それに気付いた棗は優しい顔で稚春ちゃんを見る。




「隼人、何かあったの…?」



「あぁ……。大丈夫だよ。何とも無いと思うよ。」




キョトンっとする稚春を前に、棗は


外に出たかったんじゃねぇの。なぁ?銀。


と俺に視線を向ける。