「何…も無いよ…?」
「そう?何かありました。って顔に書いてあるよ?龍に何されたの?」
「え、何で分かっ…あっ!」
稚春ちゃんは、言い掛けて
しまった!
という風に口を両手で塞ぐ。
…もぉ遅ぇだろ。
「ふぅん。やっぱり当たり?何されたの?」
稚春は分かりやすいねぇー。
と言いながら棗は稚春ちゃんに徐々に近付いていく。
「…っ、言わなきゃ…いけない?」
「うん。」
「…っ龍に…告白、され…た。んで、キス…されそうになった。」
顔を真っ赤にさせながら稚春ちゃんは棗から目を反らして言った。
そしてその瞬間…
グシャッという音が聞こえた。
…グシャッ?
気になって音のした方を見ると…――――
ビールの缶を潰してワナワナと震えている隼人が目に入った。

