赤い狼 弐








「…稚春はさ…昨日、ちょっと関わっちゃいけない人達と関わっちゃったんだ。」



「関わっちゃいけない人達…?…え…それって…。」



「うん。昨日、《VENUS》の人達と一緒に居たでしょ?あの人達の事だよ。」



「…何で関わっちゃいけないの?」




稚春ちゃんはいつもの棗とは違うという事を察しているのか、真剣な眼差しで棗を見つめる。



「稚春ちゃん、最初に俺等の族って関東一強いって言ったの覚えてる?」



「うん、覚えてるよ。」



「俺等の族は関東一強いんだけど…俺等の族の傘下に入ってない族があと二つ、あるんだ。」


「傘下に入ってないって、隼人達の仲間になってないって事…?」



「まぁ、つまりそういう事になるかな。で、その傘下に入ってない族の一つが、《VENUS》って訳。」



「…うん?でも、それと《VENUS》の皆と関わっちゃいけない理由って関係あるの?」




稚春ちゃんは


「意味分からないんだけど…」


と言いながら首を傾げる。