赤い狼 弐








「帰るぞ。」




隼人はそのまま、私の腕を掴んで無理やり立たせて、部屋から出ようとする。




「えっ!まだ、ババ抜きの途中!」


「んなもん、ぃぃから。取り敢えず此所から出るぞ。」


「えぇー!そんなぁ!まだ一回も出来てないのに!」


「俺等とすればぃぃだろ。」


「私は龍達としたいの!」





龍達が居る部屋に引き返そうと隼人の進んでいる方向とは逆向きに力一杯歩く。




でも、隼人はそれ以上に凄い力で私の腕を引っ張って歩く。




これじゃぁ、ババ抜き出来ないじゃん!




こうなったら…





「あ!UFO!」




そう言って隼人の後ろを指さす。




「馬鹿。そんなんに騙されるか。」


「痛っ!」




隼人に呆れながら頭をチョップされた。





作戦、失敗。