赤い狼 弐








そう思って私に引っ付いて離れない龍を殴ろうとした瞬間――…






――バキッ――






「いってぇぇえぇえっ!」








凄い痛そうな音がした。






「止めろよ!龍!稚春、嫌がってんだろ!」




えーと、説明しますとですね…




龍を殴ろうとしていた私の前に、要が龍を殴ったって所ですかね…。






はい。




しかも、グーで頬殴ったっぽいですね。





龍が左頬を手で押さえてるので…。





塚…





龍、大丈夫なのかな?






左頬を両手で押さえたまま、うずくまって動かない龍を少し心配しながら見つめる。





「龍、大丈「煩いわー!要っ!あっち行け!」」






――ゴンッ――






あ。元気だった。