赤い狼 弐








「ほんまか!?」






目を輝かせて近付いてくる龍は


まさしく、犬そのもの。









…うん。





でも、悪くは無い。








…なんて、連が知ったら怒るかな?








「何や何や、稚春!ニヤニヤしおって!何かええ事でもあったんか?」





ぃぃ事…?





うん。あるよ。






「龍が私に新しい携帯買ってくれる事。」







あくまでも、此処は真顔で。







「おぉ、そうやった、忘れとったわ。ほんなら、乗って♪」






忘れるなよ…。








塚、乗ってって何だよ。







何に乗ればぃぃの?









――キキキキッ!――