「あれ?この子…」
「弘さん、この女がどうかしたんですか?」
「いや、なんかどっかで見た事あんだよなぁ~。」
弘さんはそえ言って首を傾げる。
「弘さんの勘違いじゃ無いんですか?」
「いや、本当にどっかで見た事あんだよなぁ…。
って、さっきから優悪といい、お前といい、ちょっと酷いぞ。」
弘さんは眉間に少し皺を寄せる。
「じゃぁ、行ってくるわ。お前等、行くぞ。」
そんな弘さんを無視して車から降りる。
《SINE》の女の事を考えるより、今は龍が連れてくる女の事を考える方が先だ。
どんな奴か見てやろうじゃん。
そんな事を思いながら俺は《QUEST》に入っていった。
でもこの後、まさか車で話してた《SINE》が大事にしてる女を龍が気に入っていたなんて、ましてや、龍が此所に連れてくるなんて思ってもなかった。

