赤い狼 弐









そうやって龍の前で仁王立ちして腕を組む。







「なぁ…ほんま、悪かった…。携帯、新しいやつ買うてやるから機嫌直してもらえへん?」






龍は本当に反省したらしく私の服の裾を掴んで哀しげな目で見つめてくる。











…うっ。









そんな目をされると…












「わ、分かったわよ。許すって。」












許さずにはいられない。