赤い狼 弐








「忙しい処、すんません。」


と言いながら頼むと、弘さんは

「お前も大変だなぁ~。」


と言いながらハハッと軽く、笑った。






…絶対、他人事だと思ってやがるな。





…ま、ぃぃけど。






つぅーか





「弘さん、早くして下さい。」




さっきの事もあって少し不機嫌気味に弘さんを見る。






「そんな拗ねるなって!冗談だろ。冗談。今から出すから少し待っとけ。」




弘さんは俺を馬鹿にするようにニヤニヤと笑って俺の肩を二回、ポンポン、と叩いた。




「…リムジンでお願いしますね。」




「おう。任せとけ。」






弘さんは俺に背を向けながらヒラヒラと手を振る。







…俺、相変わらず弘さん苦手。






そう思いながら弘さんを外で煙草を吸いながら待つ事にした。