赤い狼 弐








するとさすがの龍も焦った様子で






「分かったって!稚春の携帯、壊してしもてすまん。新しいの買うてやるけぇそれで堪忍な。」






と眉毛を下げる。






「はぁ!?何処にそんな金があんのよ!」





「せやから落ち着けって。」





「これが落ち着いてられると思う!?」






「すんません。思いません。」




「でしょ!?」








多分この時、私は凄い形相をしていたんだろう。








龍の顔がひきつってたから。






でも、龍が悪いんだからしょうがないじゃない。