赤い狼 弐








龍の言葉を聞いて思わず後退る。






「な、何で龍が私の名前…知ってるの?」






「ん?勘。」







…いや、勘じゃ当たらないだろ…。






ましてや、名字まで…。





白兎なんて当たるわけ無いじゃん。




結構珍しい名字なんだから。







まだ怪しいモノを見る目で龍をジロジロと見る私に






「そんな警戒せんといて!仲良ぉしようやぁ~。」




と龍はニコニコしながら右手を差し出してきた。